注文住宅に中庭を設けるメリット・デメリットとは?

公開日:2022/12/15


注文住宅とは、自身の希望どおりに間取りなどをオーダーする住宅のことですが、近年では中庭を取り入れる方も増えてきています。中庭はおしゃれな印象を与え、住まいの中のオンリーワンなスペースづくりといえますが、メリットとデメリットがあるのをご存知でしょうか。今回は注文住宅に中庭をつくるメリットとデメリットについて解説します。

そもそも「中庭」とは?

メリットとデメリットの解説の前に、そもそも中庭とはどういったものなのか説明します。中庭とは、パティオとも呼ばれ、建物の内部につくられる庭のことを指します。家のドア前や、駐車スペースそばに設けられる通常の庭とは異なり、建物の内部に壁などで囲まれて設置された庭のことです。中庭の形は、ロの字型の四角形だけではなく、コの字型やL字型など、建物の形に合うように、さまざまな形でつくることができます。

住まいの中に、外とつながった空間をつくることで、通常の住まいとは異なった、特別な住まいという印象も演出できるため、中庭を取り入れる方も最近は増えてきているのです。それでは、住まいの内側に、まさに独立した自然の外の空間である中庭をつくることで感じられるメリットと、デメリットについて解説します。

注文住宅に中庭を設けるメリット

中庭をつくることで、一味違う、おしゃれな空間を住まいの中に演出することも素敵なことですが、中庭を取り入れることで生活面でもメリットがうまれます。

プライバシーが守られた外空間をつくれる

家の前面に設けられた庭では、外を歩いている人たちの目線も気になるものですが、中庭であれば、誰の目にもつかないという点があります。誰からも見られない遮断された外空間なので、洗濯物を干しても、夏場に子どもたちがプール遊びをしてもまったく人目が気になることはありません。

採光がよくなる

家の内部に直接太陽の光を取り入れることができるので、採光がよくなり、家の中が明るくなります。太陽の光が中庭から長く入るため、日中は電気が不要となることもあるでしょう。とくに採光面で問題が起こりやすい都市部の住宅にとっては、中庭を取り入れるメリットがあるといえます。

安全に換気ができる

窓を開けて換気をするのも防犯の面から気にしてしまいがちな昨今ですが、中庭であれば防犯面を気にすることなく換気が可能です。中庭側の窓であれば、常に開放していても問題なく、換気もしやすい点はメリットといえます。

家の中にいながらアウトドアの雰囲気が楽しめる

庭でバーベキューがしたくても、近所の目が気になってなかなか実行できないという機会も多いですが、中庭であれば気にせずに行うことができます。コロナ禍でキャンプが流行していますが、家の中でのプチキャンプなど、中庭を活用することでさまざまな遊びが楽しめるのです。子どもたちが外で遊びたいときも、中庭の中であれば見失う心配もなく、家事をしながら子どもを見ることができる点もメリットです。

注文住宅に中庭を設けるデメリット

中庭を設置することでデメリットも存在します。

居住空間が減る

建物の内部に空間をつくるため、居住空間は当然少なくなってしまいます。敷地が狭い場合は中庭自体を取り入れることが難しいかもしれません。

建築費用がかかる

家をつくる際の建築費は、家の角が多いと高くなるという点があります。中庭をつくると別途で必要となる資材が増え、角を処理する機会も多くなってしまうため、より建築費がかかります。中庭をつくる際は少しでも建築費を減らせるように、業者との打ち合わせや、相見積を取ることをおすすめします。

断熱面

中庭をつくると家の内部に窓ガラスが多くなり、断熱性能が落ちやすくなるという点があります。中庭をつくる際は断熱性を工夫する必要があるのです。また、問題は寒さだけではなく、中庭には熱や湿気がこもりやすく熱が逃げにくいという点もあります。寒さと暑さのバランスを取り、調整することが難しいため、中庭をつくるのであれば、中庭の換気対策に詳しい会社に施工してもらうことが必要です。

中庭を設計する際の注意点

住まいの中に独立した外空間である中庭をつくり、快適な生活を送るには、あらかじめ気をつけておくべき点があるので、注意する点を説明します。

動線を第一に

家に中庭が加わっても、生活動線に影響がない間取りをつくることが重要です。中庭があることで移動距離が増えてしまうことは避けなければいけません。生活動線を最優先し、設置するようにしましょう。

窓のサイズや配置に注意

中庭をつくることで、採光面や換気面でメリットがありますが、窓のサイズや窓の数、設置位置が適切でなければ、良好な条件にならないため、バランスに気をつけて設計するようにしましょう。デメリットの点でも説明したとおり、窓ガラスには断熱面での懸念もあります。窓の種類やサッシを工夫すれば断熱性能を高めることもできるので、慎重に仕様検討をするようにしましょう。

排水場所をつくる

中庭に適切な排水機能がないと、大雨や台風の際に水がたまります。水はけのよい床材を利用し、排水管を必ず設置する必要があるのです。必ず、中庭の設計段階から排水面を考慮し、業者と打ち合わせを行いましょう。

まとめ

自宅に中庭をつくる方も増えてきていますが、中庭はグレード感が高いおしゃれな空間であると同時に、生活空間としての機能を多く持っています。プライバシーが守られた外空間であるため、中庭をうまく活用することでさまざまなメリットもありますが、建築費が高くなったり、断熱面で不安があったり、デメリットもあります。中庭をつくるのであれば、双方のバランスを取ったうえでデメリットを軽減するような設計を行う必要があるので、業者とは慎重に打ち合わせを行うことをおすすめします。

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