注文住宅の予算オーバーの主な原因とは?コストダウンのコツについても解説!
注文住宅を建てようとすると、予算オーバーをしてしまう方が多いといわれています。せっかく注文住宅を建てるなら、予算内でなるべく自分の理想に沿ったものにしたいですよね。この記事では、注文住宅の予算オーバーの原因とコストダウンの方法について説明します。予算オーバーで困っている方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の予算オーバーの主な原因
注文住宅を建てると、予算オーバーをしてしまう方が多い傾向にあります。なぜ予算をオーバーしてしまうのでしょうか。ここでは、注文住宅の予算オーバーの原因を5つお伝えします。
予算を伝えていない
業者と打ち合わせをする時に、どんな家にするかのイメージや間取りだけを伝えていないでしょうか。予算を言わずに希望のイメージのみ伝えると、担当者はそのまま図面にしてしまいます。最初に予算を伝えることで、予算内で何ができるのかを考えながら図面にしてもらえます。
理想をつめこみすぎる
注文住宅は、間取りや設備などを自由に決められるのが魅力です。そのため自分の理想をつめこみすぎる傾向にあります。キッチンやお風呂、床暖房といった設備は、商品によって金額に数十万の差があります。カタログや展示場を見るとグレードのよいものを選んでしまい、金額が増えてしまいがちです。
床面積を広くしすぎる
注文住宅を建てるなら、大きい家を建てたいと思う方は多いでしょう。部屋数を多くできたり、リビングを広くできたりと快適な生活ができるためです。しかし床面積が大きくなればなるほど、建築費用は高くなってしまいます。
設備費用を考えていない
予算を考える時、住宅を建てる費用だけを考えてしまいがちです。しかしほかにもエアコン工事費や登記費、税金など生活するのに必要な経費がかかってきます。そういった費用を支払うと、予算をオーバーしてしまうことがあります。
材料費の値上がり
近年は住宅の主な材料となる木材が高騰しています。コロナウイルスの流行により住宅需要が高まり、木材が足りなくなっているためです。ほかにも屋根や壁に使われる釘などの金物や鉄、アルミといった金属も高騰しています。取り寄せる際に材料が高騰していて、予定よりも金額が高くなってしまうことがあります。
注文住宅の建築コストを安く抑えるテクニック
予算オーバーしがちな建築費用ですが、安く抑えるコツがあります。ここでは予算オーバーをしないためのテクニックを5つ紹介します。
こだわりの優先順位を決める
いざ注文住宅を建てようとすると、さまざまな理想を詰めこみがちです。しかし残念ながら予算内ですべての理想を叶えるのは難しいでしょう。そのため、こだわりの優先順位を決めておくことが大切です。できればランキング形式で順番に決めていくことをおすすめします。ランキングの上から順番に予算内で叶いそうなことを図面に組み込んでいくと、予算オーバーせずに済むでしょう。
担当者とコミュニケーションをとる
担当者に自分のこだわりや予算をきっちりと伝えておきましょう。プロですから、予算内でできるだけの望みをかなえてくれようとします。信頼関係を築けていれば、予算で困ったことがあっても相談しやすいでしょう。
床面積を狭くする
住宅面積1坪を減らすと、約50万円の建築費用を下げられるとされています。本当に必要な部屋なのか、広すぎる部屋はないかを考えて、床面積を大きくしすぎないようにしましょう。必要ない部屋の分は庭にするといった工夫をするのもおすすめです。
設備費用をおさえる
カタログや住宅展示場の設備を見ると、つい最新の設備を入れたくなってしまいます。しかし最新の設備はどれも費用が高く、予算が膨らみやすい要因になりがちです。どうしてもこだわりのある設備は別ですが、そうでないものに関してはグレードを下げるなどして設備費用をなるべく抑えましょう。
予算ギリギリにしない
注文住宅の予算を考える時、すべて建築費用に当ててしまいがちです。しかし実際に家を建てると材料の価格が高騰していたり、追加設備が必要になったりすることがあります。さらに建築費用以外にも登記費や税金がかかるので、ゆとりのある予算にしておきましょう。
注文住宅の建築コストを削る際の注意点
ここまで予算オーバーしないためにコストをおさえる方法を紹介しました。しかしコストを削りたいからといって、必要な部分まで失くしてしまえば元も子もないです。ここでは建築コストを削ろうとする時に、削ってはいけないコストについてお伝えします。
耐震に関わる費用
耐震に関わるコストを削ると、地震の時に家が倒壊しやすくなる恐れがあります。日本は地震が多いため、しっかりとした耐震装置で揺れを抑制しなければいけません。家族の命に係わることなので、耐震に関わる費用は絶対に削らないようにしましょう。
断熱材
断熱材は、室温を一定に保ってくれる役割があります。安い断熱材にすると、夏は暑くて冬は寒い住宅となってしまいます。そうするとクーラーやヒーターを使用せねばならず、電気代が高くなりがちです。予算は削れるかもしれませんが、長い目で見ると電気代がかかるため、断熱材はしっかりとしたものを使用しましょう。
外構工事
外構工事で強固な門や柵を設置することは、空き巣が入りにくくなり防犯性が高くなります。さらにプライバシーも守られます。外構工事費を削ってしまうと防犯性が低くなるため、費用が高いと感じても、削らないようにしましょう。
まとめ
この記事では、注文住宅の予算オーバーの原因とコストダウンの方法についてまとめました。注文住宅なので設備を最新のものにしたくなりがちですが、こだわりたい部分を決めて、予算内におさまるようにしましょう。コストを削減したくても耐震や耐熱といった家の重要な部分については、削減しないようにしてくださいね。予算内でこだわりの住宅を手に入れましょう。